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『夕顔』(ゆうがお)

旧暦6月25日 庚午(かのえうま)
  大暑末候 大雨時行(たいうときどきにふる)
DSCN9015 (640x480)
去年、夕顔を育ててみました。
DSCN9022 (640x480)
暗くなってから咲きます。

ヒルガオ科の植物は、茎がつる状ですが、
夕顔は、ひげでからみつきながら、伸びていきます。
DSCN7852 (640x480) DSCN8909 (640x480)
このひげが、コイルのようにしっかりしているのです。
こんなに力強く頼られても……。
弱いのか、たくましいのか、わからない感じです。

育ててみて、大変生命力が旺盛な植物だということが
わかりました。
『源氏物語』の夕顔のイメージとは違うかも……。

結局、実はひとつもなりませんでした。
干瓢(かんぴょう)の原料になるそうです。

連作はできないというので、
今年は、南瓜(かぼちゃ)を育てています。
坊ちゃんカボチャです。
カボチャ DSCN3358(640x480)
花の形も似ていますし、
ひげをからませていくところも同じです。

こちらは、白い朝顔。
アサガオ P1170148(640x480)

こちらは、昼顔。
ピンク以外の花は、見たことがありません。
ヒルガオ P1100535(640x480)

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『夏日星』(なつひぼし)

旧暦6月18日 癸亥(みずのとい)
  大暑次候 土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)
DSCN0084 (640x480)
台風一過の夜空に、『夏日星』が、ルビー色に
輝いていました。

でも、我が家のカメラでは、これが精いっぱい。
肉眼で見る印象は、もっと赤いのに……。
それにしても、やはり、お月さまは大きいですね。
31日の夜は、火星も、もっと大きく輝くのでしょうね。

突然ですが、夏の日に干されているタコ(蛸)です。
タコP1110726

昔、火星人って、よくタコのような姿に
描かれていませんでしたか。
ウェルズのSF小説『宇宙戦争』の
イメージだそうですね。

火星をあらわす「Mars」の由来になった
マルスは戦いの神。
そして、夏の夜空に赤く輝く
さそり座のアンタレスは、
「Anti-Ares」からきているとか。
火星の敵ということです。

今宵は、アンタレスも見えましたが、
いつもなら赤く明るく見えるこの星も、
火星が大きすぎて、
まったく敵にならない感じでした。

戦いのイメージがつきまとう火星ですが、
『夫木和歌抄』には、
土師連(はじのむらじ)八島という
すぐれた歌人の許を、毎夜訪ねてきて、
ともに歌をうたい合ったという話が出てきます。

その者は、

~天の原 南にめぐる ひなつ星
 なにのくさとも とよさとにとへ~

という歌を残していったそうです。

「とよさと(豊里)」は、聖徳太子の幼名。
この時、9歳の太子に聞いたところ、
「これは、熒惑星(けいこくせい)なり」
と答えたということです。

熒惑星は、けいわくせいともいって、
火星のこと。
「熒惑」は惑わすという意味です。

『聖徳太子伝記』などでは、
この歌が、若干違っていて、

~天の原 南ににすめる 夏日星
 とよさとにとへ よものくさとも~

となっています。

聖徳太子や西郷隆盛など、日本では、
偉人と結びつきやすいようですね。

火星は、時折、子どもたちにまじって、
未来を予言する歌をうたうのだとか……。

この度も、何か、私たちに示唆してくれるのでしょうか。

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『土用照り』(どようでり)

旧暦6月11日 丙辰(ひのえたつ)
  大暑初候 桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)
明石公園 ウチワヤンマ018 (640x480)
ウチワヤンマです。
こんなに小さな団扇では、
涼を呼ぶことはできないでしょうけど・・・。

我が家では、去年から、
主人がスズムシ(鈴虫)を飼っています。
DSCN0066 (640x480)
今年は、卵がかえって、
じつは、もう鳴き始めているのです。
とはいえ、この暑さの中で鳴いてくれても、
なかなか涼しさは感じられません。

鳥たちも、みんな、鳴いている時ではないのに、
口を開けています。
ケリも、ハシブトガラスも、ウミネコたちも……。
DSCN7722ケリ (640x480) DSCN9923 (640x480) DSCN7686ウミネコ (640x480) 
犬も、暑い時は、舌を出していますね。
同じように、鳥たちも、汗をかかないので、
口を開けて、体温を下げるのだそうです。

神戸は、まだましですが、いつになったら、
この暑さ、収まるのでしょうね。
大変な思いをしている方たちのためにも、
『土用照り』がゆるむことを祈っております。


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『四海』(しかい)

旧暦6月4日 己酉(つちのととり)
  小暑次候 蓮始開(はすはじめてひらく)
P1070975海 (640x480)
光あふれる太平洋。
そして、波静かな日本海。
DSCN0707 (640x480)

でも、海に囲まれていて、山も多い日本ですから、
川も多いということを、思い知らされました。
ひとたび、荒れ狂うとどんなに恐ろしいか・・・。

少し前のことですが、
穏やかな瀬戸内海の浜辺では、
小さな命がはぐくまれていました。

ふっくらしているコチドリ(小千鳥)さん。
DSCN7961 (640x360)

じつは、お腹の中に、ヒナが隠れているのです。
ほら、出てきました。
DSCN7994 (640x360)
この日は、2羽隠れている時もありました。

ただでさえ小さなコチドリ。
スズメぐらいの大きさですから、
子コチドリがどんなに小さいか・・・。
小石の中にすっかり溶け込んでいます。
見えるでしょうか?
DSCN7866 (640x480)
冬の季語になっている千鳥ですが、
コチドリは、普通、夏鳥。

見ているだけで心安らぐ、平和な風景でした。
いつまでも、四海波静かでありますように……。

それにしても、まずは、
この暑さがゆるんでほしいものですね。

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『木の葉隠れ』(このはがくれ)

旧暦5月19日 乙未(きのとひつじ)
  夏至末候 半夏生(はんげしょうず)
モリアオガエルDSCN9645 (640x480)
夜行性のモリアオガエル(森青蛙)さん。
眠っているのでしょうか。
今にもずり落ちそうですが、
ずっとこの姿勢のまま、動きませんでした。

卵塊は、よく見かけるのではないでしょうか。
モリアオガエルDSCN3570 (640x480)

日中は、木の上や葉っぱの陰で、じっとしています。
まさに『木の葉隠れ』。
モリアオガエルDSCN9655 (640x480)
トップの写真を、普通に撮ると、こんな感じです。
どこにいるか、わかりますか?

DSCN3842 (640x480)
こちらは、『木の葉隠れ』の「クサカゲロウ(草蜉蝣)」。
葉っぱの葉脈がこんなに見えるほど
アップにしないとわかりにくいですね。


さて、メルマガの和歌の夢子語訳を……。

~数ならぬ わが身山べの 郭公(ほととぎす)
  木の葉がくれの 声は聞こゆや~
        (よみ人しらず 『後撰和歌集』)
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
 物の数にも入らんような私が、
 山辺のホトトギスみたいに
 木の葉に隠れて鳴(泣)いとうねん。
 その声が、あなたに聞こえるやろか。
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
ホトトギスDSCN7267 (640x480)
ホトトギスも、たいていは、
声はすれども、姿は見えず……。


それにしても、「半夏生」の日が
ちょうど一年の折り返し点。
もう半分過ぎたんですね。
焦ってしまいます……。
半夏――標準名はカラスビシャク(烏柄杓)も
生えてきていました。
カラスビシャクP1110312

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