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『不亡草』(ほろびんそう)

旧暦6月13日 乙丑(きのとうし)
  小暑初候 温風至(あつかぜいたる)
マツバボタン(640×480)P1110302
昔は、どこでも見かけた松葉牡丹(マツバボタン)。
最近、あまり見かけなくなりました。

私が子供のころ、母が育てていて、
いつも「爪切草」と呼んでいました。

『不亡草』という異名が不似合いなほど、
愛らしい花ですね。

マツバボタン(640×480)DSCN7695
よく見ると、しおれた花の横に、
次のつぼみが、いっぱい控えています。

マツバボタン(640×480)P1140937
ほかにも、黄色や白など、
いろとりどりの花がありますね。

かつては、学名や英名の
「ポーチュラカ」という名で
呼ばれたこともあったそうですが、
今では、同じ仲間で、葉が幅広の
「花滑莧(ハナスベリヒユ)」を
さすようになっています。
ポーチュラカ(640×480)DSCN7694
こちらの方が、もっと強いんですって。
お株を奪われちゃったかな。

心の中の、ささやかな『不亡草』、
大切にしたいですね。

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『冷奴』(ひややっこ)

旧暦6月6日 戊午(つちのえうま)
  夏至末候 半夏生(はんげしょうず)
冷奴(640×480)20220702_112520
土曜日は、所用で炎天下を歩きました。
ランチに立ち寄ったお店で、
付け合わせに出たかわいい『冷奴』。

メルマガに紹介した『浮世草子』の言葉どおり、
一瞬、炎熱を忘れさせてくれました。

さて、何年か前の初詣ででいただいた
ミニ奴凧(やっこだこ)にも、釘抜紋が……。
奴凧(640×480)DSCN3577

江戸っ子たちは、四角く切った豆腐を見て、
この紋を思い浮かべたのですね。

「奴(やっこ)」は、冬でも袷(あわせ)の
着物1枚で、尻はしょりをし、
ひげを跳ね上げ、
武家の供の行列の先頭に立つなど、
目立つ存在だったそうです。

ところで、どうしてこの紋を
「釘抜」というのでしょう。

昔の釘は、和釘といって、
断面が四角くなっています。
これを抜くには、この紋のような
座金を当て、万力(まんりき)のような
道具で、てこの原理を利用して、
抜くのだそうです。

なんでも、当初の奴豆腐は、
豆腐を醤油(しょうゆ)に浸して、
唐辛子(とうがらし)の粉をかけて
食べたのだとか。

~唐がらし奴豆腐や崩るらむ~
             (青人)
~からいからい奴喰て泣く奴らさ~
     (『冠附名付親』より)

これは、辛いのがダメな私には、
いただけないです。

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『菖蒲鳥』(あやめどり)

旧暦5月29日 辛亥(かのとい)
  夏至次候 菖蒲華(あやめはなさく)
ショウブDSCN6485(640×480)
かつて、「あやめ」「あやめ草」と
呼ばれていたショウブの葉。

独特の香りと、
葉の中央の主脈が隆起しているのが
特徴です。
ショウブ2DSCN6485(640×480)

昔は、端午の節句に、
根を刻んで酒に浸して、
「菖蒲酒」にしたり、
軒に挿したりもしたそうです。

さて、『菖蒲鳥』の方ですが……。

今年は、まともなホトトギスの写真を
撮りたいと思っていたのですが、
撮れないまま、過ぎていきそうです。

声は何度も聞いているのですが、
なかなか、まともに姿を見せてくれません。

ホトトギスDSCN7265 (640x480) ホトトギスDSCN2778_Moment (2) (640x480)

まだ、もう少し、チャンスが残っているかも
しれませんね。

最後に、メルマガの和歌の
夢子語訳を……。

~ほととぎす 鳴くや五月(さつき)の
 あやめぐさ
 あやめもあやめも知らぬ 恋もするかな~
  (よみ人しらず 『古今和歌集』)

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 ホトトギスが鳴く五月に咲く菖蒲草。
 その「あやめ」やないけど、
 物の道理もわからんようになるほどの
 恋をしてしもたわ……。
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『梅天』(ばいてん)

旧暦5月22日 甲辰(きのえたつ)
  芒種末候 梅子黄(うめのみきばむ)
ウメ(640×480)DSCN2935
梅の実越しの空……。
でも、写真は、梅雨入り前に撮ったので、
『梅天』ではありません。
すみません。

我が家にも梅の木があって、
毎年実をつけるのですが……。
今年はなぜか、ひとつも実っていません。
花はたくさん咲いていたのに、
どうしてなのでしょう。

ウメ(640×480)DSCN2072
梅の実が熟すと、とってもいい香りがして、
生で食べてもおいしいのではないかと
思えてしまいます。
でも、かじると、酸っぱいんですよね。

下の写真は、まだ青梅なのですが、
5年前の7月1日に、
丹波地方に行った時に、
撮った写真です。
ウメ(640×480)DSCN6483
かすかにのぞく空は、まさしく『梅天』。
それにしても、おくてですね。

我が家の梅も、まだ、
これから実る可能性があるのかな?

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『蛍蛾』(ほたるが)

旧暦5月15日 丁酉(ひのととり)
  芒種次候 腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)
ホタルガ(640×480)DSC01371
なかなかおしゃれな装いの『蛍蛾』。
夜行性っぽく見えますが、昼行性です。

触れると、臭いにおいを出して、
身を守るそうです。
それなら、蛍に擬態しなくても、
よさそうですね。

地面にとまることもあります。
ホタルガ(640×480)DSCN2752
白っぽい地面だと、よく目立ちますが……。

ホタルガ(640×480)DSCN8309
黒い地面だと、あまり目立ちません。

分類学上、蛾と蝶の根本的な違いはないのだとか。
外国では、区別しないところが多いそうです。

「蛾」と名がつくと、言葉の響きがよくないので、
嫌われ者になってしまうのかもしれませんね。

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