立冬初候 山茶始開(つばきはじめてひらく)

毎朝の散歩道、桜並木は、
早くから装い終えているのですが……。

六甲山は、装い始めたところです。
暦の上では冬ですが、山々が装うのを
楽しみにしたいと思います。
それでは、久しぶりに、
メルマガの和歌の夢子語訳を。
~君なくは なぞ身装はむ
匣(くしげ)なる
黄楊(つげ)の小櫛(をぐし)も
取らむとも思はず~
播磨娘子(『万葉集』)
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あなたがおれへんのやったら、
おしゃれなんかせえへんわ。
黄楊の櫛も、手にしようとも思わへん。
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この歌の作者は、播磨に住む名もなき娘。
夢子語は、神戸弁ですが、播磨はお隣。
近いニュアンスだと思います。
ところで、古語の「よそふ」が、
飲食物を盛るという意味で使われた名残が、
今も、「ご飯をよそう」という言い方で
残っていますね。
「よそふ」は、「よそおう」になりましたが、
盛るという意味で使うのは、「よそう」のまま。
使い分けられるようになったのかも
しれませんね。
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