立秋次候 寒蝉鳴(ひぐらしなく)

古典の作品には、いくつかの
写本が伝わっている場合があります。
それらは、手書きということもあって、
ところどころ、違うことがあります。
メルマガにも書いたように、
「せみ声に」が使われているのは、
『枕草子』の能因本と前田本。
最も一般的な三巻本は、
「蝉の声しぼりいだして」となっています。
いずれにしても、修験者がしぼり出す声は、
ミンミンゼミがふさわしいと思います。
『堤中納言物語』では、
虫愛づる姫君が、本物そっくりの
蛇の作り物を贈られ、
内心では怖がりながらも
強がっている場面に、
「せみ声にのたまふ声の
いみじうをかしければ……」
と出てきます。
しぼり出すような声でも
いいと思うのですが、
姫の声なので、甲高い声と
訳されることが多いのかも
しれません。
毎朝の散歩では、
クマゼミが少なくなって、
ツクツクボウシが
増えてきました。

ヒグラシは、めったに
聞かれませんが、
たまに鳴くことがあります。
今年も聞くことができました。

子供の頃は、
ツクツクボウシの声を聞くと、
もう夏も終わりだなと思ったものですが、
まだまだ、厳しい暑さは続くようですね。
がんばって、乗り切りましょう。
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