穀雨次候 霜止出苗(しもやんでなえいずる)

メルマガでは、「貌鳥」の候補を
いくつか紹介しました。
まず、翡翠(カワセミ)。
ですが、『万葉集』では、
「貌鳥」は、春に、
「間(ま)無くしば鳴く」
と詠まれています。
絶え間なくしきりに鳴くということです。
ということは、カワセミには、
あてはまらないですね。
ただ、『貌佳鳥』は、川の杭にいる姿が
詠まれているので、作者は、
カワセミを意識して詠んだのかもしれません。
ちなみに、カワセミは、夏の季語です。
鴛鴦(オシドリ)も、美しい鳥ですね。

でも、やはり、ひっきりなしに
鳴くわけではないので、
「貌鳥」ではないですね。
オシドリは、冬の季語です。

雉(キジ)は、春の季語。
でも、やはり鳴き方が違うと思います。

そして、青鳩(アオバト)。
こちらも、鳴き方が違います。
歳時記では、夏の季語になっています。
最後に、郭公(カッコウ)。
この説は、歌人でもあり、
日本野鳥の会の創始者でもある
中西悟堂が唱えた説なので、
信憑性があります。

でも、カッコウは、夏の季語なんですよね。
今、朝の散歩に行くと、
いろいろな囀りが聞こえます。
そのほとんどが、
夏の季語になっている鳥たちです。
声も美しいけれど、姿も色鮮やかな鳥たち。



その代表が、大瑠璃(オオルリ)、黄鶲(キビタキ)、
駒鳥(コマドリ)でしょうか。
おなじみさんの目白(メジロ)や
四十雀(シジュウカラ)、山雀(ヤマガラ)も、
一生懸命、囀っています。
これらも、夏の季語。
まあ、人間が勝手に決めた季節はさておき、
存分に、命を輝かせてほしいと思います。
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