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『割殻』(われから)

旧暦1月25日 乙卯(きのとう)
  啓蟄初候 蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)
DSCN3789 (2) (640x480)
去年、リニューアル前の須磨水族園で
写した『割殻』です。

下の写真は、「アマモ(甘藻)」の水槽。
この中にいると表示されていたので、
一生懸命探してみたのですが・・・。
DSCN3786アマモ (640x480)

結局見つからず、隣にあったモニターの
映像を、すごーくアップにして写したのが、
最初の写真です。
こんなに海藻と同化していれば、
わからないですよね。

「われから食わぬ上人(しょうにん)はなし」
ということわざもあるほどです。

どんなに戒律を守って、肉食を断っている
高僧でも、気づかずに、海藻についている
『割殻』を食べてしまうことがある……。
つまり、人のすることに絶対ということは
ないということだそうです。
DSC08655 (2) (640x480)

メルマガで紹介した和歌は、『伊勢物語』にも
登場します。
こちらは、藤原高子の作となっているのですが、
とりあえず、和歌の訳を……。

~海人(あま)の刈る 藻に住む虫の
 われからと 音(ね)をこそ泣かめ
 世をば恨みじ~
  (藤原直子『古今和歌集』)

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 漁師の刈る海藻に住んでいるわれから……。
 そう、すべては私から始まったことだもの、
 声をあげて泣いても、ふたりの仲を
 恨んだりはしない。
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

大好きな歌なので、ぜひ、本物の『割殻』を
見てみたいと思っているのですが……。

もしかしたら、知らないうちに食べているかも。
まさか……。

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