啓蟄初候 蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)

毎朝の散歩道で、三椏(ミツマタ)の花が、
咲き始めました。
まだ、開いていないつぼみも。

ミツマタは、高級和紙の原料としても
有名ですね。
丈夫で、虫もつきにくいということで、
紙幣にも使われているそうです。
さて、メルマガの和歌の関西弁訳です。
~春されば まづ三枝の 幸(さき)くあらば
後(のち)にも逢はむ な恋ひそ吾妹(わぎも)~
(作者未詳『万葉集』)
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春になったら、真っ先に咲く「さきくさ」みたいに、
「さきく」(幸い無事で)おられたら、
あとで、また逢えるんちゃうか。
そやから、そんなに恋しがらんといて、
おまえ……。
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もともと「さき」は、獲物をとるための道具や、
その道具の持つ霊力のこと。
「さきくさ」は、その道具を連想させる植物
だったのかもしれません。
もしかしたら、さきくさ=ミツマタでは
ないかもしれませんが、やはり、
ミツマタが咲き始めると、うれしくなります。
幸せの兆し……。
広がっていきますように。

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