大寒末候 鷄始乳(にわとりはじめてとやにつく)

一昨年の6月に撮影したコチドリ(小千鳥)の卵です。
3つ、見えるでしょうか。
えっ、小石しか見えないって……。
では、卵の部分を引き伸ばしてみますね。

これなら、わかりますね。
コチドリは、砂利の多い海岸に、
少しだけ小石を集めて、巣にします。
そして、このように、直接、卵を産むのです。
実際、その場で見ても、卵は全然わかりません。
なぜ見つけたかというと、
親鳥が抱卵していたからです。

一番上の写真は、このあと、
少し巣を離れた時のものです。
もちろん、近寄って、繁殖のさまたげに
なってはいけないので、
巣からは距離をおいた堤防越しに撮りました。
この卵は、すべて孵化したのか、
それとも、『巣守』がいたのか……
残念ながら、観察できませんでした。
この前の月、別のコチドリが、
2羽のヒナを連れていたのを見ました。

コチドリは普通、3~4個の卵を産むそうです。
この時、『巣守』があったのかもしれませんし、
3羽孵ったものの、2羽になってしまったのかもしれません。
昔は、さまざまな孵化しない卵を
見る機会が多かったのでしょう。
それを、『巣守』と呼ぶまなざしが、
とってもあたたかく感じます。
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