立春次候 黄鶯睍睆(うぐいすなく)

『古今和歌集』の『百千鳥』の歌は、
~百千鳥 さへずる春は
物事に あらたまれども 我ぞふりゆく~
(よみ人しらず)
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百千鳥がさえずる春は、
何もかもが新しくなっていくのに、
私だけが古びていくんやなぁ。
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歌の意味からいっても、鶯(ウグイス)より、
たくさんの鳥とした方がふさわしいようですね。
でも、たくさんの春の鳥の写真はないので、
盛りを過ぎた山茶花(サザンカ)の木の中で、
笹鳴きをしているウグイスです。
どこにいるか、おわかりですか。
こちらは、見返り美人風。
見返り美男かもしれないけど……。

これなら、まだわかりやすいでしょうか。

千鳥(チドリ)説もあると書きましたが、
千鳥は冬の季語。
でも、普通、冬でも見られるのは、
白千鳥(シロチドリ)と
桑鳲千鳥(イカルチドリ)です。
春になるとさえずるという感じではありませんし、
たくさん群れているところも、あまり見かけません。

1月の終わり、海辺でシロチドリを見ました。
1羽で、静かにたたずんでいました。
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