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『山橘』(やまたちばな)

旧暦10月26日 己巳(つちのとみ)
  小雪末候 橘始黄(たちばなはじめてきばむ)
DSCN1472ヤブコウジ藪柑子 (640x480)
「藪柑子(やぶこうじ)」の「柑子」も、ミカンの一品種名。
柑子のことを、古くは、「柑子橘(こうじたちばな)」とも
いいました。

また、「柑子」を、ミカンの総称としても
使ったこともあったようです。

「藪柑子」の異名には、「藪橘(やぶたちばな)」
というのもあります。
どうしても、ミカンに重ねられてきたのですね。

さて、メルマガの和歌の夢子語訳を……。

~あしひきの 山橘の 色に出でて
 わが恋ひなむを 止め難(かて)にすな~
  (作者未詳 『万葉集』)

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 山橘みたいに、はっきりと表面に出して
 私は恋をしようと思うねん。
 あなたも、中途半端な態度を
 とらんとって。
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
DSCN8828ヤブコウジ (640x480)

そうそう、『山橘』は、中世の一時期、
牡丹(ぼたん)の異名としても使われたようです。
藪柑子とはイメージが全然違いますね。
DSCN8889ボタン (640x480)

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コメント

藪柑子を観る
あれはいい。
青い、青い葉の下に、ちょこんと赤い実が一つ。丸で、植木の様です。

あれはいい。
私の実家にもありましたよ。飛び石のところや植木の根元などに。

この歳になると、『一途な恋心をあらわすのに、ぴったりだと思われたのでしょう。』と、夢子さんがおっしゃるのも解かるような気がしてきますから、人間って、不思議ですね。
Re: 藪柑子を観る
ムクドリさま

ありがとうございます。

本当にいいですね。
私の家にもあったのですが、
いつの間にか、なくなってしまいました。

もしかしたら、一途な恋心も失ってしまったのでしょうか・・・。
その分、あたたかい情を大切にしたいとは思いますが・・・。

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