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『夏日星』(なつひぼし)

旧暦6月18日 癸亥(みずのとい)
  大暑次候 土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)
DSCN0084 (640x480)
台風一過の夜空に、『夏日星』が、ルビー色に
輝いていました。

でも、我が家のカメラでは、これが精いっぱい。
肉眼で見る印象は、もっと赤いのに……。
それにしても、やはり、お月さまは大きいですね。
31日の夜は、火星も、もっと大きく輝くのでしょうね。

突然ですが、夏の日に干されているタコ(蛸)です。
タコP1110726

昔、火星人って、よくタコのような姿に
描かれていませんでしたか。
ウェルズのSF小説『宇宙戦争』の
イメージだそうですね。

火星をあらわす「Mars」の由来になった
マルスは戦いの神。
そして、夏の夜空に赤く輝く
さそり座のアンタレスは、
「Anti-Ares」からきているとか。
火星の敵ということです。

今宵は、アンタレスも見えましたが、
いつもなら赤く明るく見えるこの星も、
火星が大きすぎて、
まったく敵にならない感じでした。

戦いのイメージがつきまとう火星ですが、
『夫木和歌抄』には、
土師連(はじのむらじ)八島という
すぐれた歌人の許を、毎夜訪ねてきて、
ともに歌をうたい合ったという話が出てきます。

その者は、

~天の原 南にめぐる ひなつ星
 なにのくさとも とよさとにとへ~

という歌を残していったそうです。

「とよさと(豊里)」は、聖徳太子の幼名。
この時、9歳の太子に聞いたところ、
「これは、熒惑星(けいこくせい)なり」
と答えたということです。

熒惑星は、けいわくせいともいって、
火星のこと。
「熒惑」は惑わすという意味です。

『聖徳太子伝記』などでは、
この歌が、若干違っていて、

~天の原 南ににすめる 夏日星
 とよさとにとへ よものくさとも~

となっています。

聖徳太子や西郷隆盛など、日本では、
偉人と結びつきやすいようですね。

火星は、時折、子どもたちにまじって、
未来を予言する歌をうたうのだとか……。

この度も、何か、私たちに示唆してくれるのでしょうか。

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