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『雲居の旅』(くもいのたび)

旧暦8月20日 己巳(つちのとみ)
  寒露初侯 鴻雁来(こうがんきたる)
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宮城県伊豆沼で、去年撮った「雲居の雁」です。
今年は、もう9月14日に初雁が飛来したそうで、
これから、続々と渡ってくることでしょう。

「雁(かり・ガン)といえば、普通は、マガン(真雁)をさします。
DSCN0866.jpg

そして、七十二候にある「鴻」は、これだけでも、ヒシクイと読みます。
普通は、「菱喰」と書きますが・・・。
ヒシクイ
わかりにくい画像ですみません。
滋賀県湖北町で撮った写真です。
手前にいるのがオオヒシクイ(大菱喰)。
こちらも、6日に飛来したそうです。

ちなみに、向こう側で、首をあげているのは、
サカツラガン(酒面雁)です。


さて、メルマガで紹介した和歌の訳も、
いつもの夢子語で……。

~幾千里(いくちさと) ある道なれや
  秋ごとに 雲居の旅の 雁の鳴くらむ~ (坂上是則)

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 どれだけはるかな道なんやろ。
 秋ごとに、長い長い旅をする雁が鳴いとうなぁ。
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この歌は、写本によって、「雲居を旅と」となっているもの、
「雲居の旅を」となっているものなどがあります。


鴨の仲間たちも、だいぶん渡ってきているようですし、
小鳥の冬鳥たちも、到着することでしょう。
日本がいつまでも、居心地のいい越冬地でありますように……。

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