
唱歌『夏は来ぬ』(佐々木信綱作詞)の4番の歌詞は、
~楝ちる川べの宿(やど)の
門(かど)遠く水鶏(くいな)声して
夕月すずしき 夏は来ぬ~
となっています。
まだ散るのははやいようで、
ちょうど花の盛りでした。
ところで、「栴檀(センダン)」と聞くと、
「栴檀は双葉より芳(かんば)し」
ということわざを思い浮かべる方もおられるかもしれません。
でも、この場合の「栴檀」は、「白檀(びゃくだん)」のこと。
現在、センダンと呼ばれているのは、写真の木、
つまり、かつての「楝」です。
別名「雲見草(くもみぐさ)」。
遠くから見ると、薄紫の雲のように見えるからだとか。
こちらの写真の方が、雲みたいでしょうか。

ひとつひとつの花も、きれいです。

冬には、実だけが残ります。
俗に、「センダン坊主」というのだとか。


ちなみに、『夏は来ぬ』の歌に登場する「水鶏」は、
現在のヒクイナ(緋水鶏)のこと。
ヒクイナがいそうな場所も通ったのですが、
残念ながら、鳴き声は聞こえませんでした。
昔から、戸をたたく音になぞらえて聞かれた声です。

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