
真鴨(マガモ)と、巴鴨(トモエガモ)の雄です。
トモエガモは、古くは、「アヂ」と呼ばれていました。
今では珍しい鴨ですが、『万葉集』には、「あぢ群(むら)」という表現が
よく出てきます。
昔は、群れでやってきていたのでしょうね。
葦鴨(ヨシガモ)、小鴨(コガモ)、嘴広鴨(ハシビロガモ)などの雄も、
鮮やかな緑色を持っています。



さて、メルマガに引用した『万葉集』の歌、
~水鳥の 鴨の羽色の 春山の おほつかなくも 思ほゆるかも~
関西弁で訳すと、
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鴨の羽色の春山みたいに、
ぼやーっとして、ようわからへんから、
もどかしいてしゃあないわ。
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こんな感じでしょうか。
これは、笠女郎(かさのいらつめ)が、大伴家持に贈った歌。
家持は、態度をはっきりさせなかったのでしょうね。
メルマガに書いたように、この歌のイメージや
春山の様子からすると、背中の羽の色でもよさそうな気がします。
ところで、マガモをはじめ、鴨の雌の多くは、全身が茶色です。
軽鴨(カルガモ)や丘葦鴨(オカヨシガモ)のように、
雄雌ともに茶色い鴨もいます。
実際に、一番多い鴨の色といえば茶色でしょうね。
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