大暑初侯 桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)

26日の明石城公園本丸の桐です。
いっぱい蕾をつけていました。
今まで、現代の七十二候の解説書を参照していたのですが、
「桐始結花」の解釈は、ずっとおかしいと思っていました。
たいていは、そのまま、桐の花が咲く時期としているか、
桐の実がなる時期、あるいは、桐の実が熟する時期としているのです。
花が咲くのは、メルマガにも書いたように、4月の終わりから5月の始めごろ。
実がなるのは、花が落ちてからすぐふくらみだして、6月ごろには、
もう青い実がついています。
茶色くなるのは、秋。
熟して割れるのは、初冬。
現在も、蕾といっしょに、青い実がたくさん見られます。

ですから、ずっと、下の青桐のことを言っているのだと思っていました。

少し時期はずれますが……。
ところが、少し前に、江戸時代に書かれた七十二候の解説書『天文俗談』を
読むことができました。
江戸時代に入って2度目の宝暦暦の編纂にもかかわった
西村 遠里(にしむら とおさと)が書いたものです。
そこには、
~桐始結花は、土用中に来年の花を、葉の間に結ぶなり。
この桐、白桐なり。~
とあります。
(仮名遣い、漢字は、現代の表記に直しました)
暑い夏も、寒い冬も乗り越えて、元気に咲いている桐の花。
私も大好きです。

そういえば、桐の紋も、蕾をモチーフにしているような気がしてきました。
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[家紋の由来 桐紋]
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