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『丑鰻』(うしうなぎ)

旧暦6月13日 己丑(つちのとうし)
  大暑次候 土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)
カワウ(640×480)2023-06-09H会下山DSC09724 (18)
今年の6月、例によって、朝、
散歩をしていると、カワウ(河鵜)が、
人間より一足先に、鰻を食べていました。

かなり大きな鰻です。
ここは、三方コンクリートの人口川。
こんなところにも、鰻はいるのですね。
じつは、ここで鰻を食べるカワウを
見たのは、これが2回目です。
カワウ(640×480)2023-06-09H会下山DSC09724 (26)

前回は、すんなり呑み込んでいましたが、
今回はなかなか呑み込めず、何度も、
吐き出しては、また挑戦を繰り返していました。
カワウ(640×480)2023-06-09H会下山DSC09724 (13)

何とか呑み込めたものの、くちばしの先から
尾ひれが見えています。
鰻があばれているのか、
くねくねと首が曲がっていますね。
カワウ(640×480)2023-06-09H会下山DSC09724 (35)

苦しいのでしょうか。
羽をばたばた。
カワウ(640×480)2023-06-09H会下山DSC09724 (56)
結局、口先から尾ひれを出したまま、
飛んでいってしまいました。

昔、鵜飼を見に行った時、鵜匠の方が、
「鰻を食べると、なかなか呑み込めなくて、
 鵜は、難儀します。
 鵜難儀、うなんぎ、うなぎ……。
 これが、『うなぎ』の語源です」
と言っておられました。

メルマガにも書いたように、
もとは「むなぎ」だったのですから、
これは、ジョーク。
でも、本当に、難儀していました。


ちなみに、このカワウには、
足環がついています。
山階鳥類研究所に問い合わせたところ、
2013年7月に伊丹市の昆陽池で放鳥された
ヒナだそうです。

この鰻がうまく消化できていれば、
さらに寿命が延びることでしょう。

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『白蝶草』(はくちょうそう)

旧暦6月6日 壬午(みずのえうま)
  大暑初候 桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)
ハクチョウソウ(640×480)DSCN0076
川沿いの散歩道、『白蝶草』が揺れていました。

よく似た名前に、「はくちょうげ」があります。
こちらは、漢字で書くと、「白丁花」。
横から見ると、丁子(ちょうじ)の花のように、
漏斗(ろうと)形をしていることからの
命名だそうです。
ハクチョウゲ (640×480)P1000931(2)
横からの写真がなくて、すみません。

別名「六月雪(ろくがつせつ)」。
真っ白に咲きこぼれます。
ハクチョウゲ(640×480)P1000930 (2)

そして、「菜の花化して蝶となる」は、
春の季語。
ナノハナ DSCN8459(640x480)

「百合化して蝶となる」は、夏の季語。
ユリ (640×480)059(2)

これらに比べると、『白蝶草』は
蝶らしいですね。
ハクチョウソウ(640×480)DSCN7024


毎朝の散歩道では、紅花の
『白蝶草』も見かけるようになりました。
ハクチョウソウ(640×480)2023-07-07K会下山IMG_0001 (13)

でも、その近くで、たくさんの白い蝶が生まれていました。
ハクチョウソウ(640×480)2023-07-08K会下山IMG_0039 (8)

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『海月』(かいげつ)

旧暦5月29日 乙亥(きのとい)
  小暑次候 蓮始開(はすはじめてひらく)
クラゲ(640×480)DSCN3845
水族館の水槽で漂うミズクラゲ(水水母)。
お月様がいっぱいですね。

時々、砂浜に打ち上げられているのを
見かけます。
クラゲ(640×480)P1140521

それにしても、クラゲの水槽を見ていると、
生命の根源を見るような、不思議な気が
してきます。
クラゲ(640×480)DSCN9954 クラゲ(640×480)DSCN3844 
クラゲ(640×480)DSC08521 クラゲ(640×480)DSC08525

毎日暑い日が続きますが、しばし、
暑さを忘れさせてくれるようです。

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『瞬く』(またたく)

旧暦5月22日 戊辰(つちのえたつ)
  小暑初候 温風至(あつかぜいたる)
金星4(640×480)DSCN6878
夜空に瞬く金星。
ずいぶん前に撮った写真です。
これぐらい明るい星でないと、
写真に撮るのは難しいですね。

ところで、メルマガに、
「またたく」も「まばたく」も
漢字で書くと、「瞬く」になると書きましたが、
「瞬」という漢字も、
まばたきをあらわしているそうです。

動物の中には、上まぶたと下まぶたのほかに、
第三のまぶたといわれる「瞬膜(しゅんまく)」を
持っているものがいます。
鳥類も、そうです。

瞬膜は、目頭から目尻へ、横に閉じます。
写りが悪くて恐縮ですが、
カワセミの幼鳥が、瞬膜を閉じかけたところです。
カワセミ(640×480)DSCN8854 カワセミ2(640×480)DSCN8854

カラスの幼鳥の虹彩は、
巣立って間もなくの頃は青いのですが、
瞬膜も水色でした。
ハシボソガラス(640×480)DSCN9996 ハシボソガラス(640×480)DSCN9998

それにしても、もう一年の半分が
過ぎてしまいました。
時が経つのは、瞬く間(ま)です。

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『仏炎苞』(ぶつえんほう)

旧暦5月16日 壬戌(みずのえいぬ)
  夏至末候 半夏生(はんげしょうず)
カラスビシャク(640×480)IMG_8078
カラスビシャク(烏柄杓)の『仏炎苞』。
カラス(烏)の柄杓(ひしゃく)に見立てられて
ついた名前ですが、立ち上る炎の形に
見えなくもないですね。
花は、『仏炎苞』の根元に包まれて、見えません。

毎朝の散歩コースでは、少し前から、
たくさん生えてきていました。
カラスビシャク(640×480)IMG_8075

ミズバショウ(水芭蕉)の白い部分は、
花びらではなく、『仏炎苞』です。
ミズバショウ(640×480)DSCN6587
火焔光背ではなく、
清らかな光背ですね。

ユキモチソウ(640×480)DSCN6636
ユキモチソウ(雪餅草)は、
『仏炎苞』だけ見ると、
火焔光背かもしれません。

こちらは、マムシグサ(蝮草)。
マムシグサ(640×480)DSCN4986
『仏炎苞』を、マムシが鎌首をもたげて
いるところに見立てたのかと思いきや、
そうではなく、茎の模様が、
マムシに似ているからなのだそうです。

どれも、サトイモ科の植物です。
本当に個性的ですね。

当のサトイモ(里芋)の花は、
めったに咲かないので、
咲くとニュースになります。
「サトイモの花」で、
検索してみてください。

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