霜降次候 霎時施(こさめときどきふる)

毎朝、散歩に行く公園には、
群生しているというほどではありませんが、
立派な椎の木が何本かあります。
椎は、スダジイやツブラジイなどの総称。
でも、両種の雑種も多いのだそうです。
高すぎて、実がなっているところは
見えませんが、
いつもたくさん落ちています。

拾って、持って帰り、
お酒のあてにするという人も
何人かいます。
私も少しいただいて、食べました。
少し炒ると、殻が割れて、
向きやすく、白い実が出てきます。
ほんのりと甘くて、おいしいです。
5月頃、花が咲くと、
その白い色と、
独特のにおいで、よく目立ちます。

『椎柴』は、かつては、
喪服の染料でしたが、
今では、釣り具や漁網の染料に
使われているそうです。

最後に、メルマガの和歌の夢子語訳を。
~諸人(もろびと)の 花咲く春を よそに見て
なほ時雨(しぐ)るるは 椎柴の袖~
(藤原長方 『千載和歌集』)
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みんなが、花の咲く春を喜んどんのに、
よそごとみたいに見て、
いまだに涙の時雨(しぐれ)に
濡れとんのは、喪服の袖やねん。
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