- 2022年08月29日(月)
旧暦8月3日 甲寅(きのえとら)
処暑次候 天地始粛(てんちはじめてさむし)

名前のとおり、磯にいたイソシギです。
ところで、「しぎ」と読む漢字は、
「鴫」と「鷸」の2種類あります。
「鴫」は国字で、田んぼにいる鳥
ということから作られた字です。
ということは、タシギやオオジシギなどの
ジシギ(地鴫)類をさす字だと思うのです。
なので、イソシギの場合は、「磯鷸」と
書きたいところですが、
歳時記が「磯鴫」となっているので、
こちらの表記に従いました。
さて、下の写真は、
湖のほとりに飛んできたイソシギ。

ため池にも、くちばしのまわりに
泥をつけたのが……。

そして、毎朝、散歩する
人工川の岸辺でも、
ごちそうを見つけたようです。

『磯鴫』を見ていると、
寂しさよりも、楽しさを感じます。
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- 2022年08月22日(月)
旧暦7月25日 丁未(ひのとひつじ)
立秋末候 蒙霧升降(ふかききりまとう)

「アカメガシワ(赤芽柏)」は、
カシワ(柏)の仲間ではありません。
トウダイグサ科に分類されます。
葉の形といい、大きさといい、
カシワの葉よりも、
食物を盛りやすそうな気がします。
毎朝の散歩道にも、
アカメガシワがたくさん生えていて、
もう、実ができていました。

この黒い実、いつの間にか、
鳥たちが食べて、
なくなってしまいます。
でも、ふんに交じって、
種がまかれるからでしょうね。
あちこちに、若木が出てきています。

ただ、若いうちに伐られてしまうので、
この公園では、大木に育たないんです。
残しておいてほしいなと思うのですが……。
春に出てくる新芽は、
名前の通り、真っ赤です。

6月頃、花が咲きます。
雌雄異株で、こちらは雄花。

こちらが雌花。

鳥さんたちのごちそうが、
山盛りですよ~。
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- 2022年08月15日(月)
旧暦7月18日 庚子(かのえね)
立秋次候 寒蝉鳴(ひぐらしなく)

古典の作品には、いくつかの
写本が伝わっている場合があります。
それらは、手書きということもあって、
ところどころ、違うことがあります。
メルマガにも書いたように、
「せみ声に」が使われているのは、
『枕草子』の能因本と前田本。
最も一般的な三巻本は、
「蝉の声しぼりいだして」となっています。
いずれにしても、修験者がしぼり出す声は、
ミンミンゼミがふさわしいと思います。
『堤中納言物語』では、
虫愛づる姫君が、本物そっくりの
蛇の作り物を贈られ、
内心では怖がりながらも
強がっている場面に、
「せみ声にのたまふ声の
いみじうをかしければ……」
と出てきます。
しぼり出すような声でも
いいと思うのですが、
姫の声なので、甲高い声と
訳されることが多いのかも
しれません。
毎朝の散歩では、
クマゼミが少なくなって、
ツクツクボウシが
増えてきました。

ヒグラシは、めったに
聞かれませんが、
たまに鳴くことがあります。
今年も聞くことができました。

子供の頃は、
ツクツクボウシの声を聞くと、
もう夏も終わりだなと思ったものですが、
まだまだ、厳しい暑さは続くようですね。
がんばって、乗り切りましょう。
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- 2022年08月08日(月)
旧暦7月11日 癸巳(みずのとみ)
立秋初候 涼風至(すずかぜいたる)

『金風』は、五行説に基づく呼び名ですが、
春風を「木風」とはいいませんし、
夏の風、冬の風も、「火風」「水風」などとは
いいません。
秋だけが『金風』という呼び方をするのが、
不思議です。
さて、立秋初日の朝は、「行き合いの空」を
見たような気がしました。

できかけの入道雲の上空は、

ひと刷毛はいたような巻雲。
風も、これまでよりも、
ひんやりと感じました。
とはいえ、日が高くなるにつれて、
真夏に戻ってしまいました。
まだまだ、熱しやすい方の『金風』ですね。
そんな空を、ウスバキトンボ(薄羽黄蜻蛉)が
飛んでいました。
別名、精霊蜻蛉(しょうりょうとんぼ)。
お盆の頃、精霊を背中に乗せて
飛んでくるといわれる蜻蛉です。

じつは、8月7日は、母の命日。
だから、お盆に先駆けて、
早々とやってきてくれるのかと
思ってしまいます。
実際、毎年、8月7日に、
家に飛んでくるんです。
今年は、うまく撮れなかったので、
写真は、去年、庭で撮ったものです。
ウスバキトンボが舞う空も、
羽がきらきらと輝いて、
『金風』が吹いているようでした。
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- 2022年08月01日(月)
旧暦7月4日 丙戌(ひのえいぬ)
大暑次候 土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)

『現の証拠』には、赤花と白花があって、
西日本には、赤花、東日本には白花が
多いといわれますが……。
上の赤花の写真も、下の白花の写真も、
神戸で撮りました。

16年前、新潟に行った時も、
いっしょに咲いていました。

たしかに、こちらでは、赤花を
見る機会が多いような気もしますが……。
赤と白がいっしょに咲いていると、
「源平〇〇」と名づけられたりします。
たとえば、「源平桃(げんぺいもも)」。

源氏の白旗、平氏の赤旗に
なぞらえたものです。
『現の証拠』も、源平に
なっているのかな。
涼し気な花ですが、
夏の季語。
でも、写真は、どれも、
立秋以降に撮ったものです。
コロナにも効いてくれれば、
「医者いらず」の異名どおりになって、
医療に携わる方々も助かるのに……。
こればかりは、現ノ証拠に……と
いうわけにはいかないようですね。
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