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『五時』(ごじ)

旧暦6月27日 己卯(つちのとう)
  大暑初候 桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)
大暑・空(640×480)DSCN3646
今年の大暑(7月23日)の
朝の空です。
前日頃から、空の色が
きれいな青になってきたなと
感じました。

今年は、早くに梅雨明け宣言が
出されましたが、
本当に梅雨明けらしい空になったのは、
大暑の前日あたりではないでしょうか。
白南風(しろはえ)が吹いたようにも
感じられました。

とはいえ、大暑の象徴ともいえる
向日葵(ひまわり)は、とっくに
咲いてしまって、
もう首を垂れていました。
ヒマワリ(640×480)DSCN3678

熊蝉(くまぜみ)も、神戸では、
この時期の象徴です。
こちらは、パワー全開で、
鳴いています。
クマゼミ(640×480)DSC03768

七十二候は、桐の蕾が
できる時期とされています。
キリ(蕾)(640×480)P1110370
毛布にくるまれたような蕾。
これで、暑い夏を
乗り切るのですね。

現代では、大暑の頃と、
夏休みが始まる時期とが重なるので、
季節の変わり目のようにも
感じられるでしょうか。

いずれにしても、元気で
過ごせますように……。

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『青海波』(せいがいは)

旧暦6月20日 壬申(みずのえさる)
  小暑末候 鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)
青海波(640×480)DSCN3615
子供の頃、少しだけ日本舞踊を
習ったことがあります。
その時、母とそろえて買った舞扇が、
『青海波』の文様でした。

今、愛用している腰ひもも、『青海波』。
竹生島で買ったもので、招福と厄除の
文字も書かれてあります。

あと、わかりにくいのですが、地模様に
『青海波』を用いた半襟もありました。

海(須磨)(640×480)DSCN7689海
たいてい穏やかな瀬戸内海。
『青海波』が重なるでしょうか。

『日本書紀』に、
「日本(やまと)は、浦安の国」と
あります。
浦安の「うら」は、心という意味と、
海辺という意味をかけています。
心に心配事がなく、安らかに暮らせる国、
四方の海が穏やかで、安定している国、
平和が続く国……。
日本が、そういう国でありますように……。

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『不亡草』(ほろびんそう)

旧暦6月13日 乙丑(きのとうし)
  小暑初候 温風至(あつかぜいたる)
マツバボタン(640×480)P1110302
昔は、どこでも見かけた松葉牡丹(マツバボタン)。
最近、あまり見かけなくなりました。

私が子供のころ、母が育てていて、
いつも「爪切草」と呼んでいました。

『不亡草』という異名が不似合いなほど、
愛らしい花ですね。

マツバボタン(640×480)DSCN7695
よく見ると、しおれた花の横に、
次のつぼみが、いっぱい控えています。

マツバボタン(640×480)P1140937
ほかにも、黄色や白など、
いろとりどりの花がありますね。

かつては、学名や英名の
「ポーチュラカ」という名で
呼ばれたこともあったそうですが、
今では、同じ仲間で、葉が幅広の
「花滑莧(ハナスベリヒユ)」を
さすようになっています。
ポーチュラカ(640×480)DSCN7694
こちらの方が、もっと強いんですって。
お株を奪われちゃったかな。

心の中の、ささやかな『不亡草』、
大切にしたいですね。

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『冷奴』(ひややっこ)

旧暦6月6日 戊午(つちのえうま)
  夏至末候 半夏生(はんげしょうず)
冷奴(640×480)20220702_112520
土曜日は、所用で炎天下を歩きました。
ランチに立ち寄ったお店で、
付け合わせに出たかわいい『冷奴』。

メルマガに紹介した『浮世草子』の言葉どおり、
一瞬、炎熱を忘れさせてくれました。

さて、何年か前の初詣ででいただいた
ミニ奴凧(やっこだこ)にも、釘抜紋が……。
奴凧(640×480)DSCN3577

江戸っ子たちは、四角く切った豆腐を見て、
この紋を思い浮かべたのですね。

「奴(やっこ)」は、冬でも袷(あわせ)の
着物1枚で、尻はしょりをし、
ひげを跳ね上げ、
武家の供の行列の先頭に立つなど、
目立つ存在だったそうです。

ところで、どうしてこの紋を
「釘抜」というのでしょう。

昔の釘は、和釘といって、
断面が四角くなっています。
これを抜くには、この紋のような
座金を当て、万力(まんりき)のような
道具で、てこの原理を利用して、
抜くのだそうです。

なんでも、当初の奴豆腐は、
豆腐を醤油(しょうゆ)に浸して、
唐辛子(とうがらし)の粉をかけて
食べたのだとか。

~唐がらし奴豆腐や崩るらむ~
             (青人)
~からいからい奴喰て泣く奴らさ~
     (『冠附名付親』より)

これは、辛いのがダメな私には、
いただけないです。

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