旧暦1月25日 乙卯(きのとう)
啓蟄初候 蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)

去年、リニューアル前の須磨水族園で
写した『割殻』です。
下の写真は、「アマモ(甘藻)」の水槽。
この中にいると表示されていたので、
一生懸命探してみたのですが・・・。

結局見つからず、隣にあったモニターの
映像を、すごーくアップにして写したのが、
最初の写真です。
こんなに海藻と同化していれば、
わからないですよね。
「われから食わぬ上人(しょうにん)はなし」
ということわざもあるほどです。
どんなに戒律を守って、肉食を断っている
高僧でも、気づかずに、海藻についている
『割殻』を食べてしまうことがある……。
つまり、人のすることに絶対ということは
ないということだそうです。

メルマガで紹介した和歌は、『伊勢物語』にも
登場します。
こちらは、藤原高子の作となっているのですが、
とりあえず、和歌の訳を……。
~海人(あま)の刈る 藻に住む虫の
われからと 音(ね)をこそ泣かめ
世をば恨みじ~
(藤原直子『古今和歌集』)
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漁師の刈る海藻に住んでいるわれから……。
そう、すべては私から始まったことだもの、
声をあげて泣いても、ふたりの仲を
恨んだりはしない。
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大好きな歌なので、ぜひ、本物の『割殻』を
見てみたいと思っているのですが……。
もしかしたら、知らないうちに食べているかも。
まさか……。
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