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『真葛』(まくず)

旧暦7月13日 丙午(ひのえうま)
  処暑次候 天地始粛(てんちはじめてさむし)
P1170082クズ (640x480)
先日も、葛が生い茂っているところを
見ました。
本当に元気です。
DSCN8448 (640x480)

クズはマメ科。
花の後には、豆もできていました。
DSCN8452 (640x480)

「くず」の語源は、大和の吉野川上流の
国栖(くず)という地名に由来するという説が、
通説になっています。
ここに住む人々が、葛粉(くずこ)を作って、
食べていたのだそうです。

~真葛延(は)ふ 夏野の繁く かく恋ひば
 まことわが命 常ならめやも~
 (作者未詳 『万葉集』)
DSCN1128クズ (640x480)
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
 真葛が延びる夏の野のように、
 いつもいつも、こんなに恋しく思っていたら、
 本当に私の命は、
 どうにかなってしまいそう……。
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

花は、秋の七草のひとつ。
DSCN9223 (640x480)

私も、万葉人と同じで、どちらかというと、
強い植物が好きです。
特に近年は、あの生命力にあやかりたい……。

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『餞暑』(せんしょ)

旧暦7月6日 己亥(つちのとい)
  処暑初候 綿柎開(わたのはなしべひらく)
DSC06126 (640x427) (2)
近頃は、毎朝5時に散歩に出かけます。
日の出前なのですが、それでも結構な暑さです。
高台の公園に着いて、しばらく歩くと、
日が登ってきます。
暑そうには見えないんですが、
どうして、こんなに気温が高いのでしょう。

それでも、ツクツクボウシが鳴き、
秋の虫の声も聞こえてきます。
そして、鳥たちの渡りも始まっています。
この公園にも、南の国に渡っていく夏鳥たちが、
立ち寄っていくようになりました。

コサメビタキ(小鮫鶲)をはじめとする
ヒタキの仲間や、
DSCN8586kコサメビタキ (640x480) (2)
センダイムシクイ(仙台虫喰)に代表される
ムシクイの仲間たちなど……。
DSC06176センダイムシクイ (2) (640x480)
彼らにこそ、道中の無事を祈って、
餞を送りたい気持ちです。
とはいえ、彼らのごちそうは、
小さな虫や木の実ですから、
自然を守ることが、一番の餞になるのでしょうね。

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『荻の声』(おぎのこえ)

旧暦6月21日 乙酉(きのととり)
  立秋初候 涼風至(すずかぜいたる)
DSCN4446 (640x480)
いかにも、オギ(荻)が風になびく
涼し気な風情ですが……。
すみません。
これは、オギではないようです。
しかも、4月に撮った写真ですし……。

穂先を拡大してみると……。
DSCN4449 (2) (640x480)
アシ(葦)でしょうか。

で、オギの写真は、と探してみると、
あれっ、ない……。

もしかして、ススキと間違って
整理していないかと探してみました。
オギは、水辺に生えているので、
まず場所で探したのですが、
水辺で撮った写真は、この1枚だけ。
DSCN2348 (480x640)
オギは、株立ちしないで、1本ずつ独立して
生えるということですが、この写真では、
よくわかりませんね。

ススキ(薄)には、ノギがあって、
オギにはないというのも見分け方ですが、
この写真では、微妙……。
DSCN2349 (3) (640x480)

これからは、よく確認して、写真を
撮らなければいけないと反省しています。

ちなみにこちらは、毎朝、散歩に行く裏山の
ススキです。
DSCN0229ススキ (640x480)

日中は、猛暑が続きますが、立秋以降、
日の出前は、涼しい風が吹くようになりました。
今は、『荻の声』を聴きに行くことはできないので、
「薄の声」を聴いて、秋を感じようと思います。

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『孝鳥』(こうちょう)

旧暦6月14日 戊寅(つちのえとら)
  大暑末候 大雨時行(たいうときどきにふる)
DSCN7623 (640x480)
左が、ハシブトガラス(嘴太烏)の幼鳥。
口の中が、赤いことで、わかります。

右は、親鳥。
前回の記事で紹介した「抱卵斑(ほうらんはん)」があります。
これは、メスにできるので、お母さんですね。
子の方が、大きく見えませんか。

それなのに、
「お腹がすいた~」
と言って、せがんでいるようです。

DSCN7610 (640x480)
お母さん、困っているようですね。
そろそろ、自分でえさをとれるようになってほしいのでしょう。
この時は、何もあげていませんでした。

ところで、江戸時代の百科事典『和漢三才図会』によると、
「からす(慈鳥)」と、「はしぶと(嘴太)」は、
別の鳥としてあげられています。

もちろん、『孝鳥』は、「慈鳥」の別名。
「はしぶと」の方が大きいと書かれていて、説明から推測すると、
「はしぶと」は、ハシブトガラス、
「からす」は、ハシボソガラス(嘴細烏)をさしていると思われます。

ということで、下の写真は、ハシボソガラス。
DSCN7571 (640x480) DSCN7572 (640x480)
同じようなことをしています。
この時は、えさをあげていました。

さて、「不孝鳥」、つまり、親不孝の鳥はというと……。
P1160233フクロウ (2) (640x480)
フクロウ(梟)です。

フクロウは、親鳥を食べるという言い伝えからだそうです。
どんなところを勘違いしたのでしょう。
食べていたネズミが、鳥のように見えたのでしょうか。
写真は、残念ながら、野生のフクロウではありません。

さて、8月8日は、親孝行の日、
8月5日は、みんなの親孝行の日だそうです。
親孝行できる人は、できる時にしておいた方がいいですよ。
いなくなってしまってからでは、できませんから……。

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