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『朧雲』(おぼろぐも)

旧暦2月1日 丁酉(ひのととり)
  雨水次候 霞始靆(かすみはじめてたなびく)
DSCN3722 (640x480)土曜日の朝の空は、まさに、薄墨を流したような
『朧雲』におおわれていました。

写真では、刻々と変化する薄墨を、うまく
写すことはできませんでしたが、散歩の途中、
何度も空を見上げて、楽しみました。
DSCN3716 (640x480)

夫に教えてあげると、
「朧昆布みたいな雲やからやな」
「まあね……」
本当は、朧のような昆布だから、
朧昆布なんでしょうけど。

「この雲が、ばらばらになると、そぼろ雲言うんちゃう?」
「……」
「ボロボロになったら、おんぼろ雲」
「……」

DSCN3723 (640x480)
山は、墨絵のように静かでした。
そして、『朧雲』は雨の兆候と言われる通り、
この後、雨になりました。

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『狼狽』(ろうばい)

旧暦1月24日 庚寅(かのえとら)
  立春末候 魚上氷(うおこおりをいずる)
P1150341シンリンオオカミ (2) (640x480)
東山動物園のシンリン(タイリク)オオカミです。
後ろ足がちょっと長く見えるので、
「狽」っぽい感じでしょうか。
でも、歩くのに困っている様子はありません。

DSCN8072 (2) (640x480)
あまりにも動きが早すぎて、全然、
ピントがあいませんでした。

ちゃんとした写真は、東山動物園のHPにあります。
  ↓
【シンリンオオカミ】
犬の祖先といわれるだけあって、よく似ていて、
かしこそうな顔ですね。
童話に出てくる悪者のイメージとは、
全然違います。

P1150344シンリンオオカミ (2) (640x480)
うまく歩けなくて、おろおろしている
「狼」と「狽」の姿が、目に浮かぶよう……。

そうそう、「狼狽える」と書くと、
「うろたえる」と読みます。

それにしても、思いもかけない問題が、
次から次へと出てくるこの頃。
何とか知恵を集結して、
解決へと向かいますように……。

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『梅日和』(うめびより)

旧暦1月17日 癸未(みずのとひつじ)
  立春次候 黄鶯晛晥(うぐいすなく)
P1130224ウメ (640x480)
今年は、あたたかい冬だったので、
梅の花も、早くから咲き始めましたね。

毎朝、散歩に行く山のお寺では、満開。
DSCN3003ウメ (640x480)

散歩コースの途中でも……。
DSCN3008ウメ (640x480)

立春になってから、急に寒くなったので、
その前の方が、『梅日和』といいたくなる
ような日が、多かったような気がします。

でも、これからまた、『梅日和』が多くなって
くるのでしょうね。

そうそう、ウグイス(鶯)の初音、
2月2日に聞きました!
DSC07312ウグイス (2) (640x480)

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『巣守』(すもり)

旧暦1月10日 丙子(ひのえね)
  大寒末候 鷄始乳(にわとりはじめてとやにつく)
DSCN9592コチドリ卵 (640x480)
一昨年の6月に撮影したコチドリ(小千鳥)の卵です。
3つ、見えるでしょうか。

えっ、小石しか見えないって……。
では、卵の部分を引き伸ばしてみますね。
DSCN9592コチドリ卵 (640x480) (2)
これなら、わかりますね。

コチドリは、砂利の多い海岸に、
少しだけ小石を集めて、巣にします。
そして、このように、直接、卵を産むのです。

実際、その場で見ても、卵は全然わかりません。
なぜ見つけたかというと、
親鳥が抱卵していたからです。
DSCN9585コチドリ (640x480)
一番上の写真は、このあと、
少し巣を離れた時のものです。
もちろん、近寄って、繁殖のさまたげに
なってはいけないので、
巣からは距離をおいた堤防越しに撮りました。

この卵は、すべて孵化したのか、
それとも、『巣守』がいたのか……
残念ながら、観察できませんでした。

この前の月、別のコチドリが、
2羽のヒナを連れていたのを見ました。
コチドリ (2) (640x427)
コチドリは普通、3~4個の卵を産むそうです。
この時、『巣守』があったのかもしれませんし、
3羽孵ったものの、2羽になってしまったのかもしれません。

昔は、さまざまな孵化しない卵を
見る機会が多かったのでしょう。
それを、『巣守』と呼ぶまなざしが、
とってもあたたかく感じます。

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