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『十薬』(じゅうやく)

旧暦4月23日 甲子(きのえね)
  小満次候 紅花栄(べにばなさかう)
DSCN0017ドクダミ (640x480)
ドクダミを漢字で書くと、「蕺」となります。
草冠に、左は「口」と「耳」を縦に、右は「戈」です。
環境依存文字なのですが、出てますでしょうか。

「蕺草」「蕺菜」とも書きます。
「菜」がつくのは、食用とされたから。
ゆでて、水にひたすと、臭いがなくなるのだそうです。

それにしても、メルマガで紹介した異名は、
ひどいですね。
悪臭があるといいますが、犬の反吐とか、
嫁の屁とは、全然違うように思います。

ドクダミP1040202ドクダミ

薬効に関しては、
蛙を殺して、ドクダミにかけておくと、
生き返るという話もあるほどです。
ほかに、「医者殺し」という異名もありました。
『十薬』どころか、万能薬だったのでしょうね。

たしかに、群生している様子を見ると、
強い生命力を感じます。

P1070956ドクダミ (640x480)
白く見えるのは、苞(ほう)と呼ばれる部分で、
しべに見える真ん中の部分が、花穂。
小さな花が、いっぱい集まっているのですね。

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15周年プレゼント当選者のお名前です

【15周年*ありがとう*プレゼント】へ、たくさんのご応募、
ありがとうございました!
当選された方は、

福本さま、楠瀬さま、東さま、有吉さま、溝口さまです。

5名の方には、メールでご連絡を差し上げました。


せっかくご応募してくださったのに、当たらなかったみなさま、
ごめんなさい。
この場で、改めて、お礼とお詫びを申し上げます。

ありがとうございました!

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『花の日本語』文庫版に重版がかかりました!


『花の日本語』(幻冬舎文庫)
に重版がかかりました。
こちらは、2013年に文庫化されて以来、
初めての重版です。

単行本の刊行が、2007年。
こちらも、ずいぶん長い間、愛読していただき、
感謝の気持ちでいっぱいです。
改めてお礼を申し上げるとともに、
ご報告させていただきます。

花の名前をひとつ覚えると、
心の中にも、花が咲くように感じます。
さまざまな異名をつけて、
植物を愛でてきた日本人。
みなさんの心にも、
たくさんの花が咲きますように……。

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『笋』(たかんな)

旧暦4月16日 丁巳(ひのとみ)
  立夏末候 竹笋生(たけのこしょうず)
P1040090ハチク・筍 (640x480)
江戸中期の暦学者・西村遠里の著した
『天文俗談』には、
~「竹笋生」は、世上、甘竹(はちく)の子
 生みそむるころなり~
とあります。

現在では、たけのこといえば、
孟宗竹(もうそうちく)ですが、
この候ができた当時は、
まだ日本に伝わってはいませんでした。

代表的な竹は、「真竹(まだけ)」ですが、
こちらは、「苦竹」とも書くように、
苦いのだそうです。
P1160680マダケ筍 (640x480)

筍の時期は、孟宗竹、淡竹、真竹の順。
ちょうど、この時期は、
『天文俗談』に「甘竹」と書かれている
「淡竹(はちく)」が出る時期なのですね。

さて、5月の初めに、
久しぶりに会った岡山の友人が、
筍をたくさん持ってきてくれました。
もちろん、孟宗竹です。
この場合は、「たかんな」と
いうべきかもしれませんね。

一度には食べきれないので、
煮たあとで、冷凍しておきました。
毎日おいしくいただいてきましたが、
もうすぐなくなりそうです。
ごちそうさまでした。

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『水鶏』(くいな)

旧暦4月9日 庚戌(かのえいぬ)
  立夏次候 蚯蚓出(みみずいずる)
ヒクイナDSCN4654 (640x480)
写真は、古来、詩歌に詠われてきた
「ヒクイナ(緋水鶏)」。
漢字のとおり、緋色のクイナです。

普段は、葦の繁みにかくれているのですが、
この日は、ペアで顔を出してくれました。
hikuina (640x480)
鳴き声は、こちらからお聞きください。
「さえずり」が、「水鶏たたく」の声です。
   ↓
【バードリサーチ鳴き声図鑑】ヒクイナ

「トン、トン……」とか、「コン、コン……」と
聞こえなくもないですね。
平安貴族たちが、こんなふうに戸をたたいて
いたのかと思うと、おもしろいですね。

『紫式部日記』にも、この水鶏のやりとりが
あります。

ある夜、紫式部の部屋の戸をたたく人が
います。
彼女は、それには答えませんでした。
すると、翌朝、藤原道長から、歌が届きます。

~夜もすがら 水鶏よりけに なくなくぞ
 まきの戸ぐちに たたきわびつる~
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
 一晩中、水鶏以上に、泣く泣く
 槙(まき)の戸口で、
 たたきあぐねとったんやで。
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

それに対する、紫式部の返歌は、

~ただならじ とばかりたたく 水鶏ゆゑ
 あけてはいかに くやしからまし~
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
 ただではすまさんといわんばかりに、
 戸ばっかりたたく水鶏やから、
 もし開けでもしたら、どんなに
 悔しい思いをしたかわからへんわ。
-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

現在、標準和名が「クイナ」なのは、こちら。
クイナ DSCN6743(640x480)
鳴き声は、戸をたたくようには聞こえませんね。
   ↓
【バードリサーチ鳴き声図鑑】クイナ

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『志学』(しがく)

旧暦4月2日 癸卯(みずのとう)
  立夏初候 鼃始鳴(かわずはじめてなく)
DSCN6881 (640x480)
『夢の言の葉』も15歳。
これまで支えていただき、
本当にありがとうございます。
今回は、写真のミニクリアファイルを
プレゼントさせていただきます。

大きさは、長い方が22㎝、短い方が15.7㎝。
A5サイズの書類が入るタイプです。

上村松篁の『日本の花・日本の鳥』の
一部が描かれています。
DSCN6884 (640x480)
これは、コチドリ(小千鳥)でしょうね。
『夢の言の葉』では、
『霜夜鳥』という異名を紹介しました。

DSCN6885 (640x480)
手前は、オシドリ(鴛鴦)の夫婦、
うしろは、松に三名鳥でしょう。
三名鳥は、三鳴鳥とも三銘鳥とも書き、
オオルリ(大瑠璃)、コマドリ(駒鳥)、
ウグイス(鶯)のことです。
コマドリは、まだ『夢の言の葉』に
登場していません。
いつか書きますね。

DSCN6886 (640x480)
手前は、椿とキジバト(雉鳩)。
うしろは、秋草とウズラ(鶉)かな。
キジバトとウズラも、まだですね。

DSCN6887 (640x480)
そして、カエデ(楓)と、キジ(雉)。
カエデは、『色見草』、
キジは、『妻恋鳥』という異名を
紹介しました。


ぜひ、こちらのフォームから、ご応募ください。
   ↓
【15周年*ありがとう*プレゼント】応募フォーム

ほんの少しで、恐縮なのですが、
多数の場合は抽選の上、5名の方に、
プレゼントさせていただきます。

当選された方には、
メールでご連絡を差し上げますので、
お名前は、ハンドルネームでも結構です。

また、応募締切は、
5月19日(日)23時到着分までと
させていただきます。

それでは、ご応募、お待ちしています。

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 どうか、ご一報ください。