小雪末候 橘始黄(たちばなはじめてきばむ)

「藪柑子(やぶこうじ)」の「柑子」も、ミカンの一品種名。
柑子のことを、古くは、「柑子橘(こうじたちばな)」とも
いいました。
また、「柑子」を、ミカンの総称としても
使ったこともあったようです。
「藪柑子」の異名には、「藪橘(やぶたちばな)」
というのもあります。
どうしても、ミカンに重ねられてきたのですね。
さて、メルマガの和歌の夢子語訳を……。
~あしひきの 山橘の 色に出でて
わが恋ひなむを 止め難(かて)にすな~
(作者未詳 『万葉集』)
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山橘みたいに、はっきりと表面に出して
私は恋をしようと思うねん。
あなたも、中途半端な態度を
とらんとって。
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そうそう、『山橘』は、中世の一時期、
牡丹(ぼたん)の異名としても使われたようです。
藪柑子とはイメージが全然違いますね。

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