立春初侯 東風解凍(はるかぜこおりをとく)

立春を過ぎても、今年はことのほか寒いですね。
ところが、我が家の梅は、例年なら、
立春か雨水の頃に咲き始めるのに、
今年は、1月28日に初花が咲きました。
ですから、まさに、『梅早花』。
その後の寒さにも負けずに咲いています。

その香りが、また何ともいえないほど、いいんです。
すーっと、体の中まで清めてくれるような・・・。
品種名は、「鶯宿梅(おうしゅくばい)」。
「鶯宿梅の故事」にちなんでつけられた名前です。
「鶯宿梅の故事」というのは、
『拾遺和歌集』の歌、
~勅なれば いともかしこし
鶯の 宿はと問はば いかが答へむ~
(勅命ですから畏れ多いことですが、
もし鶯が帰って来て、
「私のお家はどこ?」
と聞かれたら、どう答えたらいいのでしょう)
から生まれた故事です。
この歌の詞書には、宮中から人が来て、
ある家の紅梅を掘って献上しようとしたところ、
鶯が巣を作っていたので、その家の女主人が
このように詠んだので、梅の木は掘られずにすんだ
とあります。
『拾遺和歌集』では、作者名は記されていませんが、
『大鏡』や『十訓抄』などでは、
紀貫之の娘・紀内侍(きのないし)の作となっています。
話も微妙に変わって、やがて、「鶯宿梅の故事」として
知られるようになりました。
でも、ウグイスのお宿は、梅の木にはないはずです。
ウグイスのお宿は藪の中。
さて、下の写真にも、ウグイスが写っているのですが、
わかりますでしょうか。

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