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『柔やか』(にこやか)

旧暦1月11日 己丑(つちのとうし)
  雨水次侯 霞始靆(かすみはじめてたなびく)
DSCN6720 (640x480)
25日の朝、新湊川から菊水山方面を見た写真です。
ほんのり色づいて、にこやかな表情に変わってきたようです。

DSCN6700スミレ (640x480)
石垣のすきまから、菫(すみれ)の花も
たくさん咲いていました。

オリンピックの選手たちのにこやかな表情も
印象的でしたね。

そして私も、昔の友人たちと久しぶりに会って、
楽しいひと時を過ごしてきました。

さて、「にこやか」という言葉、
古くは、やわらかという意味でも使われました。

漢字も、『柔やか』「和やか」のほかにも、
「温」「膩」「莞爾」など、さまざまな字が
あてられてきたようです。

あたたかくなってくると、体も心もやわらいできて、
笑顔になりやすいのでしょうね。
この冬は寒かったので、
山々が満面に笑顔を浮かべる日が、
ことさらに待ち遠しいです。

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『手紙にそえる季節の言葉 365日』、5刷に



『手紙にそえる季節の言葉 365日』に、重版がかかりました。
ありがとうございます!
これで5刷目です。

こんなに長く、みなさんに愛読していただけて、
本当に著者冥利に尽きます。
心からお礼を申し上げます。
ありがとうございました!

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『泥む』(なずむ)

旧暦1月4日 壬午(みずのえうま)
  雨水初侯 土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)
DSCN9夕日 (640x480)
去年の今頃、暮れ泥む明石の海です。
ひと頃に比べると、ずいぶん日が長くなりましたね。

DSCN0928 (640x480)
写真は、泥道で行き泥んでいるように見える
イカルチドリ(斑鳩千鳥)。
でも、泥んこになりながらも、
しっかりした足取りで、餌をとっていました。
決して、千鳥足ではありません。

それにしても、オリンピックでは、
挫折や苦しみを乗り越えて、
栄光をつかむ人が多いですね。
感動の毎日です。

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『菊戴』(きくいただき)

旧暦12月27日 乙亥(きのとい)
  立春次侯 黄鶯睍睆(うぐいすなく)
DSCN1632 (640x480)
今まで『菊戴』を見たのは、ほとんど冬なので、
春の季語とは意外でした。
この写真も、今年の1月初めに撮ったものです。
全長10センチぐらい。
とってもよく動き回ります。

目の周りが白っぽっくて、
困ったような顔に見えるところがかわいいです。
「戴く」という言葉は、今は、
頭の上に載せるという意味よりも、
謙譲語として使うことが多いので、
ますます、畏まっているような表情に
見えるのかもしれませんね。

オスは、黄色の中央が赤くなっているのですが、
普段はあまり見えません。
この子は、後ろの方に赤い色が
ちらっと見えていますよね。
どうも、男の子のようです。
DSCN1633 (640x480)

さて、寂蓮法師の歌ですが、

~みやま木の 雪ふるすより うかれ来て 
  軒端に伝ふ 松毟(まつむしり)かな~
           (寂蓮『夫木和歌抄』)

深山に生えてる木の、雪が降りかかる巣から
浮かれ出てきて、軒端を伝う松毟やなぁ……

と、そのままなのですが、軒端を伝うって、
昔はそんなことがあったのでしょうか。
現在では、考えられないです。
シジュウカラやエナガなどの群れに
混ざっていることはありますが・・・。

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『梅早花』(うめつさばな)

旧暦12月20日 戊辰(つちのえたつ)
  立春初侯 東風解凍(はるかぜこおりをとく)
DSCN6548 (640x480)
立春を過ぎても、今年はことのほか寒いですね。

ところが、我が家の梅は、例年なら、
立春か雨水の頃に咲き始めるのに、
今年は、1月28日に初花が咲きました。
ですから、まさに、『梅早花』。

その後の寒さにも負けずに咲いています。
DSCN6569 (640x480)
その香りが、また何ともいえないほど、いいんです。
すーっと、体の中まで清めてくれるような・・・。

品種名は、「鶯宿梅(おうしゅくばい)」。
「鶯宿梅の故事」にちなんでつけられた名前です。

「鶯宿梅の故事」というのは、
『拾遺和歌集』の歌、

~勅なれば いともかしこし
 鶯の 宿はと問はば いかが答へむ~
(勅命ですから畏れ多いことですが、
もし鶯が帰って来て、
「私のお家はどこ?」
と聞かれたら、どう答えたらいいのでしょう)

から生まれた故事です。

この歌の詞書には、宮中から人が来て、
ある家の紅梅を掘って献上しようとしたところ、
鶯が巣を作っていたので、その家の女主人が
このように詠んだので、梅の木は掘られずにすんだ
とあります。

『拾遺和歌集』では、作者名は記されていませんが、
『大鏡』や『十訓抄』などでは、
紀貫之の娘・紀内侍(きのないし)の作となっています。
話も微妙に変わって、やがて、「鶯宿梅の故事」として
知られるようになりました。

でも、ウグイスのお宿は、梅の木にはないはずです。
ウグイスのお宿は藪の中。
さて、下の写真にも、ウグイスが写っているのですが、
わかりますでしょうか。
DSCN9887ウグイス (640x480)

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