秋分次侯 蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)

去年の中秋の名月は、まさしく「月に叢雲」でした。
じつは、淡路島の月の名所「絵島」で月待ちをしたのですが、
厚い雲が覆っていて、なかなか月の姿は見えません。

ちらりと見えたのも束の間。
あきらめて、淡路島をあとにしました。
最初の写真は、明石に着いて、食事をした後の写真です。
下は、何年か前の「月に叢雲」。
空にぽっかりと穴があいたような月と、
まるで雲を吐いているような月……。


こちらは、一昨年の月ですが、月だけ撮っても
天体写真みたいで、風情はありませんね。

月と叢雲を詠んだ歌には、
~叢雲や 月の隈をば はらふらん
晴ゆくたびに 照りまさるかな~
(源俊頼『金曜和歌集』)
というのもあります。
叢雲が月の陰りを払い去っていくみたいや~。
雲が晴れていくたびに、
ますます照り輝いていくんやなぁ。
という感じ。
叢雲が、月の輝きを引き立たせている例ですね。
さて、今年の中秋の名月は、10月4日。
お天気はどうでしょう。
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