- 2022年08月15日(月)
旧暦7月18日 庚子(かのえね)
立秋次候 寒蝉鳴(ひぐらしなく)

古典の作品には、いくつかの
写本が伝わっている場合があります。
それらは、手書きということもあって、
ところどころ、違うことがあります。
メルマガにも書いたように、
「せみ声に」が使われているのは、
『枕草子』の能因本と前田本。
最も一般的な三巻本は、
「蝉の声しぼりいだして」となっています。
いずれにしても、修験者がしぼり出す声は、
ミンミンゼミがふさわしいと思います。
『堤中納言物語』では、
虫愛づる姫君が、本物そっくりの
蛇の作り物を贈られ、
内心では怖がりながらも
強がっている場面に、
「せみ声にのたまふ声の
いみじうをかしければ……」
と出てきます。
しぼり出すような声でも
いいと思うのですが、
姫の声なので、甲高い声と
訳されることが多いのかも
しれません。
毎朝の散歩では、
クマゼミが少なくなって、
ツクツクボウシが
増えてきました。

ヒグラシは、めったに
聞かれませんが、
たまに鳴くことがあります。
今年も聞くことができました。

子供の頃は、
ツクツクボウシの声を聞くと、
もう夏も終わりだなと思ったものですが、
まだまだ、厳しい暑さは続くようですね。
がんばって、乗り切りましょう。
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- 2022年08月08日(月)
旧暦7月11日 癸巳(みずのとみ)
立秋初候 涼風至(すずかぜいたる)

『金風』は、五行説に基づく呼び名ですが、
春風を「木風」とはいいませんし、
夏の風、冬の風も、「火風」「水風」などとは
いいません。
秋だけが『金風』という呼び方をするのが、
不思議です。
さて、立秋初日の朝は、「行き合いの空」を
見たような気がしました。

できかけの入道雲の上空は、

ひと刷毛はいたような巻雲。
風も、これまでよりも、
ひんやりと感じました。
とはいえ、日が高くなるにつれて、
真夏に戻ってしまいました。
まだまだ、熱しやすい方の『金風』ですね。
そんな空を、ウスバキトンボ(薄羽黄蜻蛉)が
飛んでいました。
別名、精霊蜻蛉(しょうりょうとんぼ)。
お盆の頃、精霊を背中に乗せて
飛んでくるといわれる蜻蛉です。

じつは、8月7日は、母の命日。
だから、お盆に先駆けて、
早々とやってきてくれるのかと
思ってしまいます。
実際、毎年、8月7日に、
家に飛んでくるんです。
今年は、うまく撮れなかったので、
写真は、去年、庭で撮ったものです。
ウスバキトンボが舞う空も、
羽がきらきらと輝いて、
『金風』が吹いているようでした。
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- 2022年08月01日(月)
旧暦7月4日 丙戌(ひのえいぬ)
大暑次候 土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)

『現の証拠』には、赤花と白花があって、
西日本には、赤花、東日本には白花が
多いといわれますが……。
上の赤花の写真も、下の白花の写真も、
神戸で撮りました。

16年前、新潟に行った時も、
いっしょに咲いていました。

たしかに、こちらでは、赤花を
見る機会が多いような気もしますが……。
赤と白がいっしょに咲いていると、
「源平〇〇」と名づけられたりします。
たとえば、「源平桃(げんぺいもも)」。

源氏の白旗、平氏の赤旗に
なぞらえたものです。
『現の証拠』も、源平に
なっているのかな。
涼し気な花ですが、
夏の季語。
でも、写真は、どれも、
立秋以降に撮ったものです。
コロナにも効いてくれれば、
「医者いらず」の異名どおりになって、
医療に携わる方々も助かるのに……。
こればかりは、現ノ証拠に……と
いうわけにはいかないようですね。
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- 2022年07月25日(月)
旧暦6月27日 己卯(つちのとう)
大暑初候 桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)

今年の大暑(7月23日)の
朝の空です。
前日頃から、空の色が
きれいな青になってきたなと
感じました。
今年は、早くに梅雨明け宣言が
出されましたが、
本当に梅雨明けらしい空になったのは、
大暑の前日あたりではないでしょうか。
白南風(しろはえ)が吹いたようにも
感じられました。
とはいえ、大暑の象徴ともいえる
向日葵(ひまわり)は、とっくに
咲いてしまって、
もう首を垂れていました。

熊蝉(くまぜみ)も、神戸では、
この時期の象徴です。
こちらは、パワー全開で、
鳴いています。

七十二候は、桐の蕾が
できる時期とされています。

毛布にくるまれたような蕾。
これで、暑い夏を
乗り切るのですね。
現代では、大暑の頃と、
夏休みが始まる時期とが重なるので、
季節の変わり目のようにも
感じられるでしょうか。
いずれにしても、元気で
過ごせますように……。
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- 2022年07月18日(月)
旧暦6月20日 壬申(みずのえさる)
小暑末候 鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)

子供の頃、少しだけ日本舞踊を
習ったことがあります。
その時、母とそろえて買った舞扇が、
『青海波』の文様でした。
今、愛用している腰ひもも、『青海波』。
竹生島で買ったもので、招福と厄除の
文字も書かれてあります。
あと、わかりにくいのですが、地模様に
『青海波』を用いた半襟もありました。

たいてい穏やかな瀬戸内海。
『青海波』が重なるでしょうか。
『日本書紀』に、
「日本(やまと)は、浦安の国」と
あります。
浦安の「うら」は、心という意味と、
海辺という意味をかけています。
心に心配事がなく、安らかに暮らせる国、
四方の海が穏やかで、安定している国、
平和が続く国……。
日本が、そういう国でありますように……。
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